80代後半の母が、培養幹細胞治療を検討しています

1. 検査しないとわからないことは承知していますが、このような母の状態で効果は期待できるでしょうか。培養幹細胞治療は原理的に母の症状(痛みの原因)に適合する治療方法でしょうか。
→効果が期待できるかどうかは、変形性膝関節症の重症度や患部の状態にもよります。そのため、いただいた情報だけで効果が見込めるかどうかをお伝えすることは難しいのですが（詳しく書いてくださったのに申し訳ありません）ただ、やってみないとわからないというのでは不安が大き過ぎるかと思います。
そこで当院では、まずMRI検査なども用いて、お膝の状態を詳しく診断し、そのご報告や効果が見込めるかどうかなどを患者さまにわかりやすくお伝えしております。治療されるかどうかはそのあとにご検討いただくこともできますので、お気軽にご相談ください。

2. 効果を実感できるのは時間的にどのくらいでしょうか。
→3ケ月後が目安です。血液を使用したPRP-FD治療も同様です。

3. 痛みが軽減できた場合、個人差はあると思いますが、母の年齢、症状から、効果はどのくらい持続するのでしょうか。
→末期ですと1年未満が目安となります。培養幹細胞治療は、1回の脂肪採取で複数回分作成できるので、追加で注入することも可能です。

4. 母と同年代の高齢者を治療をした実績はありますでしょうか。副作用やその他安全面については問題ないのでしょうか。
→もっとも高齢だったのは93歳の方でしたが、問題なく治療することができています。患者さまご自身の細胞を利用しますので、これまでに重篤な副作用などは確認していません（なお私は血液・幹細胞の治療を含めて1000膝以上の治療経験があります）。

5. 検査結果が良好な場合、即日治療を受けることはできるでしょうか。
→法律に従い、事前に採血などの安全性検査がいるので、即日治療は難しいですが、当日血液検査まではお受けいただけます。

6. モニターの条件を教えてください。
→コンシェルジュより詳しく説明しますので、よろしければお電話にてお問い合わせください。

7. インターネットで調べると、この治療はクリニックでが多く、大学病院ではほとんどやられていないように見受けられます。何故なのでしょうか？
→大学も研究はしていますが、実際には法律(再生医療安全確保法）により自由診療または治験でしかできないため、保険治療との兼ね合いで、関連病院などでしているのが実情と思います(基本的に混合診療は禁止です）。
ただ、クリニックも幹細胞治療を自由にご提供できるかというとそうではありません。再生医療の分野は法律に従い、厚生労働省が指定した委員会で提供計画の審査を経て、厚生局に計画が受理された案件だけで扱うことが可能です。
当院も正しい手続きのもと提供計画番号（PB3180003）を取得した上で、治療を行っております。